「今より広い家に住みたい」「駅近のマンションに引っ越したい」など、住み替えを考える理由は人それぞれです。しかし、理想の住まいを求めても、いざ行動に移すと「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースは少なくありません。
この記事では、住み替えでよくある失敗を5つご紹介します。これから住み替えを検討している方は、ぜひ最後までお読みいただき、失敗を未然に防ぎましょう。
1. 資金計画が甘く、住み替え後の生活が苦しくなる
住み替えで最も多い失敗は、資金計画の甘さです。新居の購入費や引っ越し費用だけを考えてしまい、住み替え後の生活費を考慮しないケースが多々あります。
よくある失敗の例
- 住宅ローンを組む際に、返済額が現在の家賃より高くなることを軽視してしまった。
- 引っ越し費用や新居の家具・家電購入費用を見積もりより多めに見ていなかった。
- 新居での固定資産税や管理費、修繕積立金などの維持費を考慮していなかった。
対策
住宅ローンは、無理のない返済計画を立てることが重要です。現在の収入や支出を詳細に把握し、余裕を持った返済額を設定しましょう。また、引っ越し費用や新居での初期費用は、見積もりより少し多めに見積もっておくと安心です。
2. 売却と購入のタイミングが合わず、二重ローンや仮住まいが必要になる
今の家を売却したお金を新居の購入資金に充てる場合、売却と購入のタイミングを合わせる必要があります。このタイミングを間違えると、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。
よくある失敗の例
- 新居の購入が先に決まってしまい、旧居がなかなか売れず、二重ローンを組むことになった。
- 旧居の売却が先に決まってしまい、新居が見つからず、一時的に仮住まいをすることになった。
- 住宅ローン審査に時間がかかり、売却・購入の契約に支障が出た。
対策
売却と購入のタイミングを合わせるための主な方法は以下の2つです。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
買い先行 (先に新居を購入) | 納得いくまで新居を探せる | 二重ローンになる可能性がある |
売り先行 (先に旧居を売却) | 確実に売却資金を確保できる | 仮住まいが必要になる可能性がある |
どちらの方法が自分に合っているか、不動産会社としっかり相談しましょう。また、不動産会社の協力も得て、売却と購入のスケジュールを綿密に立てることが大切です。
3. 売却価格が希望額に届かず、計画が狂ってしまう
今の家を高く売りたいと考えるのは当然のことですが、市場価格とかけ離れた希望額を設定すると、なかなか買い手が見つからず、結果的に売却活動が長引いてしまいます。
よくある失敗の例
- 「高値で売れるはず」と根拠のない自信を持ってしまい、希望額を下げられない。
- 複数の不動産会社に査定を依頼したものの、一番高い査定額を鵜呑みにしてしまった。
- 物件の欠点を隠して売り出したため、内覧時に買い手からマイナス評価を受けてしまった。
対策
不動産会社に査定を依頼する際は、複数の会社に依頼し、査定額の根拠をしっかり説明してもらいましょう。また、査定額はあくまで目安であり、必ずしもその価格で売れるわけではないことを理解しておく必要があります。
4. 契約内容をしっかり確認せず、後からトラブルになる
不動産売買は、人生の中でも特に大きな買い物です。そのため、契約書や重要事項説明書の内容をしっかり確認することが不可欠です。
よくある失敗の例
- 契約書の内容が難しく、担当者に任せきりにしてしまった。
- 重要事項説明書の内容を理解しないままサインしてしまった。
- 契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の内容を把握しておらず、引き渡し後に不具合が見つかってトラブルになった。
対策
契約書や重要事項説明書は、隅々まで時間をかけて読み込みましょう。わからないことがあれば、その場で担当者に質問し、納得いくまで説明を求めましょう。特に、契約不適合責任の期間や範囲は、後々のトラブルを防ぐためにもしっかり確認しておくべきです。
5. 周辺環境をよく確認せず、住み始めてから後悔する
「駅近だから便利だろう」「静かな住宅地だろう」と、物件情報だけで判断してしまい、実際に住んでみてから後悔するケースもあります。
よくある失敗の例
- 夜間に騒音がひどく、安眠できない。
- 日当たりが想像以上に悪く、洗濯物が乾きにくい。
- 近隣の住人との関係がうまくいかない。
対策
物件を見学する際は、日中だけでなく、夜間や休日など、時間帯や曜日を変えて周辺環境をチェックしてみましょう。また、Googleマップのストリートビュー機能を使って、物件周辺の雰囲気やお店の有無を事前に確認するのも有効です。
まとめ
住み替えは大きな決断であり、成功させるためには事前の準備が欠かせません。今回ご紹介した5つの失敗例を参考に、資金計画、売却・購入のタイミング、契約内容の確認、周辺環境の調査をしっかりと行い、理想の住まいを手に入れましょう。
住み替えに関する不安や疑問がある場合は、信頼できる不動産会社に相談し、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
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