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地方の実家を相続したけど住まない場合の選択肢|売却・賃貸・管理の比較

地方の実家を相続したけれど、自分はすでに都市部に家を構えていたり、仕事の都合で戻る予定がなかったりするというケースは非常に増えています。空き家となった実家を放置してしまうと、固定資産税の負担や建物の老朽化、さらには特定空家として勧告を受けるリスクなど、多くの問題が発生します。

本記事では、地方の実家を相続した際に検討すべき「売却」「賃貸」「管理」の3つの選択肢について、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較します。


1. 相続した実家を放置するリスクとは

まず、選択肢を検討する前に「何もしない」ことのリスクを正しく理解しておく必要があります。誰も住まなくなった家は、想像以上の速さで傷んでいきます。

維持費と税金の負担

住んでいなくても、所有しているだけで固定資産税や都市計画税がかかります。また、火災保険料や庭の草むしり、建物のメンテナンス費用など、年間で数十万円単位の出費になることも珍しくありません。

資産価値の下落と近隣トラブル

湿気が溜まることでカビが発生し、シロアリの被害や構造部の腐食が進むと、いざ売却しようとしたときに値がつかなくなる恐れがあります。さらに、庭木の越境や害虫の発生、放火の危険性などは近隣住民とのトラブルに直結します。

特定空家への指定

2015年に施行された空家等対策特別措置法により、管理不全とみなされた物件は「特定空家」に指定される可能性があります。指定を受けて改善勧告に従わない場合、固定資産税の優遇措置が解除され、税額が最大で6倍になることもあります。


2. 選択肢その1:売却(手放して現金化する)

最も一般的で、将来的な不安を根本から解消できるのが売却です。

  • メリット:まとまった現金が手に入る。
  • メリット:維持費や固定資産税の負担がなくなる。
  • メリット:将来的な管理の手間から解放される。
  • デメリット:一度手放すと買い戻すことが難しい。
  • デメリット:地方の立地によっては買い手が見つかりにくい。
  • デメリット:譲渡所得税などの税金が発生する場合がある。

成功させるポイント

地方物件の場合、建物が古すぎると「古家付き土地」として売り出すのが一般的です。解体して更地にする方が売りやすい場合もありますが、解体費用がかかるため、まずは不動産会社に相談し、現状で売却可能か査定を受けるのが第一歩です。


3. 選択肢その2:賃貸(収益物件として活用する)

実家を資産として残しつつ、家賃収入を得る方法です。

  • メリット:継続的な定期収入(インカムゲイン)が期待できる。
  • メリット:誰かが住むことで建物の劣化を防げる。
  • メリット:将来的に自分たちが住むという選択肢を残せる。
  • デメリット:リフォーム費用などの初期投資が必要になる。
  • デメリット:空室リスクや修繕リスクがある。
  • デメリット:家主としての管理責任が生じる。

成功させるポイント

地方では「戸建て賃貸」の需要が意外と高い地域もあります。ただし、賃料相場に対してリフォーム費用が高額になりすぎると回収に時間がかかるため、投資対効果のシビアなシミュレーションが不可欠です。


4. 選択肢その3:管理(将来のために維持する)

すぐには決められない場合や、将来的に住む可能性がある場合に選ぶ方法です。

  • メリット:思い出の詰まった実家を残すことができる。
  • メリット:親族が集まる場所として活用できる。
  • メリット:将来の選択肢を保留にできる。
  • デメリット:毎月の管理コストと手間がかかり続ける。
  • デメリット:収益を生まないため、純粋な支出のみが発生する。

成功させるポイント

遠方に住んでいる場合は、月額数千円から数万円で利用できる「空き家管理サービス」を活用するのが現実的です。通風や通水、簡易清掃を代行してもらうことで、建物の健康状態を維持できます。


5. 売却・賃貸・管理の比較表

各項目の特徴を一覧表にまとめました。

比較項目 売却 賃貸 管理
収支 まとまった売却益 継続的な家賃収入 維持費の持ち出し
管理の手間 なし(解消) 管理会社への委託が必要 自己管理または代行
リスク 売却価格の妥当性 空室・修繕リスク 老朽化・特定空家リスク
将来の所有権 なくなる 残る(賃借人優先) 残る
向いている人 現金化を急ぐ、手間を省きたい人 立地が良く、収益化を望む人 将来的に住む予定がある人

6. 判断を迷ったときのチェックリスト

どの道を選ぶべきか決められないときは、以下の質問に答えてみてください。

  1. 立地条件はどうですか?(利便性が高ければ賃貸・売却が有利)
  2. 建物は築何年ですか?(築30年超は売却や解体が現実的)
  3. 親族間での合意は取れていますか?(トラブル防止のため必須)
  4. 維持費を払い続けられますか?(10年、20年先をシミュレーション)

7. 活用できる制度や特例

相続した実家を扱う際には、税金面での優遇措置も知っておく必要があります。

相続空き家の3000万円特別控除

一定の要件を満たせば、相続した実家を売却した際の利益(譲渡所得)から最大3,000万円まで控除できる特例です。これを利用することで、売却時の税負担を大幅に軽減できる可能性があります。ただし、適用には期間や建物の耐震基準などの制限があるため、早めの確認が必要です。

自治体の補助金制度

地域によっては、空き家の解体費用やリフォーム費用に対して補助金を出している自治体もあります。また「空き家バンク」に登録することで、購入希望者とのマッチングを支援してくれるケースも増えています。


8. まとめ:後悔しないためのファーストステップ

地方の実家を相続した際、一番やってはいけないことは「先延ばしにすること」です。時間が経つほど建物は傷み、価値は下がり、税金だけが積み重なっていきます。

まずは以下のステップから始めてみましょう。

  • 現状を把握する:実家の場所、建物の状態、境界の有無などを確認。
  • プロに査定を依頼する:不動産会社に「いくらで売れるか」「いくらで貸せるか」の簡易査定を依頼する。
  • 家族で話し合う:親族と将来の希望を共有する。

実家は単なる不動産ではなく、家族の歴史が詰まった場所です。だからこそ、負の遺産にしてしまうのではなく、最適な選択肢を選ぶことで、前向きな形で整理していくことが大切です。売却するにせよ、活用するにせよ、早めの行動があなたの将来の負担を軽くしてくれるはずです。

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